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アメリカバス事故に思う
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(※写真はイメージです)

アメリカ・ユタ州の高速道路で日本人ツアー客を乗せた小型バスが横転、日本人の観光
客が亡くなった。 この事故は、起こるべくしておこってしまった悲劇ではなかったか?
私はニュースを見ながらそんなことを考えていた。

昔、添乗員としてバスで幾度かヨーロッパ周遊の旅をした。
その時、私たちのバスを運転してくれたドライバーを見て感じたことがある。
それは、彼らの過酷なまでにきびしい労働環境である。

寡黙で実直なまじめ人間。
それが、私が受けたドライバー達への印象である。
彼らの仕事は、夏から秋にかけてが書き入れ時。
日本中からの観光客が一気に押し寄せる。

「格安でたくさん観光できるパックツアー」に人気が集まる。
そういったパックツアーや募集旅行では、飛行機の到着日が深夜になったり、帰国最終
日のホテルからの出発が夜明け前になることも多い。

ドライバーたちは、あっちこっちのホテルに立ち寄り、ツアー参加者をひろいながら目的
地を目指す。最も集合の早いお客より、更に1時間以上も早く車庫を出る。
ツアーの走行距離は一日数百キロ。
現地語をろくに話さない添乗員との会話もなく、ただひたすらハンドルを握る。

観光終了後、ホテルへの到着は20時を過ぎ、
ガソリンを入れ、洗車して車庫に戻れば22時~23時。
翌日の起床はまた夜明け前になる。
これを、シーズン中連日、繰り返す。

あれもこれも観光する欲張りなツアーであれば、交通渋滞も彼らにストレスを与える。
決められた日程の消化は彼らの任務である。
彼らが、法定速度を超えてでも業務に忠実でいたいと願う心情もわからないではない。
眠気を抑えるために、窓を開け、短くなった煙草に火をつけて、指に挟んだまま運転していた
ドライバーもいた。 煙草の火の熱さで居眠りを防ぐ為の工夫である。

彼らの勤める会社にとって、日本の旅行会社からの送客はありがたい筈。
もちろんドライバーである彼らの生活も仕事が忙しくてナンボだ。

しかし、忙しいことにもやはり限度というものがある。
たくさんの仕事の依頼が、無邪気で残酷なミッションになってはいまいか。
安全とコストは二律背反、要は、依頼するなら相手がキチンと仕事をこなせる状況にあるかを
把握、管理できていなくてはならない。 もし、そうでなければ、このような事態を招いてしまう
危険性は常にある。 仕事の依頼がむちゃぶりになってしまえば不幸を招くことになる。

被害者の方のご冥福を祈りたい。
by season-bridal | 2010-08-11 19:19 | 日々
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