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「冒険」と「探検」の違い
リュックを背負ってひとり貧乏旅行を続けてきた人にはどうしても勝てない。
いつも、どうしても少しだけの引け目を感じてきた。
バックパッカーの人、一人旅の人たち、一部の冒険家…
そういった彼らは、皆がなんとなく一本スジがとおってるカンジで、
なにやらマブしくて、
絶対に自分とは違う人種の人たちだと勝手に決め付けていた。
自分にはできないことを、平気でやってのける人に、
いつも若干のコンプレックスを抱いて生きてきた。

私は、大学を卒業するまで、
ひとり旅などへ出かける勇気など持ちあわせてもいなかった。
そして、なにより、旅に出たいなどと、これっぽちも思ったりもしなかった。
野生の王国も、世界ふしぎ発見も、私には全く興味がなかった。
そんな私が、ひょんなことに旅を売る旅行会社に就職を果たしてしまった。
ただ、それでもまだ、私が旅に目覚めるきっかけは訪れなかった。
来る日も来る日も、他人に旅を売り続ける毎日。
仕事はきつかったけど、楽しく、それなりに充実もしていた就職一年生。

そんな私の転機は、北極行きの添乗業務だった。
ほとんど飛行機に乗ったことさえない使えない若僧に、北極の未開の地へ
のツアコン役を任せてしまう上司はとても変り者だった(笑)…。
さいはてのレゾリュート空港に降り立ったとたん、鼻血がタラ~っと出た。(笑)
そこは北緯 74度41分に位置するカナダ北極圏の小さな村。
人口約200人。 8割が イヌイットの人々、一日中太陽が沈まない夏。
情けなさと感動がこみ上げてきた。ワクワクした高揚感で、立ってられないほど幸せだった。

実は自分はまだアマゾンの密林もサハラの砂も、空からニューヨークの摩天楼も見てはいない、
そしてエベレストも見ていない。60歳までなんてとても待てない。それに気づいてしまったのだ。
いけない。このままではいけない…。(とにかく、いけない…。)

かくして私は自分の旅行会社をつくってしまった。
小さいながらもそれなりに忙しく働けているので文句は言うまい。
そして私は生ライオンを見た。象が川を泳いで渡る光景にも出くわした。
でも、でも、まだマチュピチュも拝んでないし、オリエント急行にだって乗ってない。

旅がしたい。長い旅をたくさんしたい。
でも、あまり長く家族と離れるのは嫌だから、旅の丈はそれなりの長さでいいか。
また、家族全員で旅をしながら生活をするようになるには、遊牧民にでもならなくてはダメなので
はなっからあきらめてもいる。
おもうに、日本での確固とした自分の居場所があってこそ、その旅が活きてくるような気がする。
帰れる場所があるからこその旅なんだって感じる。
あてどない、帰る場所さえない放浪の旅はきっと自分には向いてないし、大多数の、冒険家では
ないそこのあなたも、きっと自分と似たような人種に違いない。

なんでもいい、日常としての仕事があってこそ、旅はココロに効いてくる。
旅が日常になることにも憧れるが、自らがフーテンの寅さんになりたいとは思えない。
また、芭蕉や山頭火には、なりたくたってなれっこない。
旅することのむなしさを歌に詠むだけの風流は持ち合わせていない我々は、
旅することのむなしさを、ただただむなしい…とだけ感じ、きっとめげる。(笑)
仕事だけの人生はつまらない。でも旅だけの人生ってどうなんだろう…。
一生旅して暮らす人生へのあこがれはつきないけれど…
そこそこ、旅をして素敵な思い出があれば人生はかなり楽しいハズだと確信している!!
「「冒険」と「探検」の違いは、帰ってくるかどうかです」とテレビで荒俣宏が云っていた。

仕事に疲れた夜、ふと浮かんでくる旅の風景にどれだけ救われたことか。
そして、旅先で、遠く地球の反対側で眠る夜、日本で待っている仕事があるという事実に心のや
すらぎを感じ、そして、家族と一緒の何気ないひとときを思い出したり、まだ、子供が小さかった頃、
粗末なふとんで親子川の字になって眠れたことのシアワセを愛おしく噛み締めたりもする…
旅をするなら衝動でもなりゆきでもなく、できれば計画的に行きたい。
つまりは、我々にとって、旅することとは、プラン(計画)そのものであり、日常のいろんなことにケリを
つけながら、それでも出かける価値のある、大切な『探検』なのではないだろうか。
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by season-bridal | 2011-05-19 22:05 | 日々
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